鉱物には「結晶」と「非結晶」があり、「単結晶」である場合と「多結晶」である場合があります。
また、同一の化学式を持ち、化粧構造が異なるものを「同質異形」polymorphismと呼びます。
ダイヤモンドとグラファイトがその例です。
宝石には天然に存在するものもありますが、人間が天然と同一の化学式を持つ宝石を作ることができます。
これを「合成石」といいます。
全然別の化学式で似た色が外観をもつ宝石は「模造石」または「類似石」と呼びます。
①結晶系
結晶には「対称性」という性質があります。対象の要素は7種類に分類でき、これを「結晶系」crystal systemと呼びます。対称の要素を多くもつものを「対称性が高い」と言います。
○回回転軸とは360度軸の周りを回転させる内、○回初めの状態と区別がつかない状態となるかということです。
・三斜晶系
対称要素を全く持たないが、対称心のみのもの複屈折性 二軸性(偏光の屈折率が同じになる光の方向(光軸)が2方向ある)

・単斜晶系
1方向に2回回転軸を持つか、鏡映面(対称面)を1つもつもの複屈折性 二軸性(偏光の屈折率が同じになる光の方向(光軸)が2方向ある)
スポデューメン オルソクレース
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・斜方晶系
互いに直行する2回回転軸をもつが、3回以上の対称はない複屈折性 二軸性(偏光の屈折率が同じになる光の方向(光軸)が2方向ある)
トパーズ
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・正方晶系
3回以上の対称としては、1本の4回回転軸をもつ複屈折性 一軸性(対称性が高く偏光の屈折率が同じになる光の方向(光軸)が1方向ある)
ジルコン
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・三方晶系
3回以上の対称としては、1本の3回回転軸をもつ複屈折性 二軸性(偏光の屈折率が同じになる光の方向(光軸)が2方向ある)
カルサイト

・六方晶系
3回以上の対称としては、1本の6回回転軸をもつ複屈折性 二軸性(偏光の屈折率が同じになる光の方向(光軸)が2方向ある)
アバタイト

・立方(等軸)晶系
3回回転軸を4本持つ単屈折性(気体や液体、非結晶固体のように光がどの方向にも同じ速度で進む性質)
ダイヤモンド スファレライト フルオライト
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※画像はウィキペディアより
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