1-6 色の基礎知識
色は宝石に限らず、ジュエリー一般にとって重要な属性です。色は心理的な側面や民族の潜在的な意識に残っていることもある。例えば日本では紫は高貴な色・・・・
一つの色の表示が誰でも共通した内容で理解されるためには国際的な標準化が必要となります。
①色の3属性と宝石の魅力との関係性
☆明度
色固有の明るさのこと。☆色相
赤や黄、緑、青などに区分される色の基本性質のこと。☆彩度
色の冴え・鈍さのこと。この3属性により宝石の色もこの科学的に表すことができます。
宝石の色の持つ象徴はそれぞれの民族や社会がその歴史の中で作り上げており、
さらに、予知力や保護力を持つと長い間信じられてきました。
この3属性以外の性質として、「色の外観様態」というものがあります。
光の反射・吸収・透過によって、不透明に見えたり(表面色)透明に見えたり(面色)します。
宝石は面色であるため、表面色のものとは違い、
キラキラして透明で濃い色の感じに見えることから歴史時代以前から尊ばれてきました。
②宝石の象徴性
以下は主にヨーロッパの象徴性です。アゲート(めのう): 健康 長寿 富貴

ベリル: 幸福 永遠の若さ

アメシスト: 深い純真の愛情 中毒の予防

キャッツ・アイ: 危険と困難の予告

ダイヤモンド: 純粋 平和を保つ 暴風雨を阻止する

エメラルド: 不滅 廉潔 罪と裁判を征服する

ガーネット: 権力 上品 勝利の保証

ルビー: 慈善 威厳 神力

トルコ石: 繁栄 霊の換気

※画像は以下より
・天然石・パワーストーンの意味辞典
http://www.ishi-imi.com/
・ウィキペディア
③色の表示方法
☆マルセル色体系
JIS採用の色表示法。色相・明度・彩度の3次元空間で表す色票表示系です。
3次元で表しているので理解しづらいため、実際的な方法としては色相ごとに断面で示す方法が用いられます。
宝石は透明な色であることから、不透明色票によるマルセル色体系をそのまま使うことは
適切ではなく、光の色による測色値(数値で表すこと)による表し方が適切です。

☆PCCS(色調和体系)
日本色彩研究所が開発した、色を調和しやすい関係で表した色体系です。CIE表色系との適切な関係づけがないことが欠点です。
目で見た色の調和関係を簡単に選ぶことができます。
色相とトーン(トーンは国際的に通用しない定義です)で表されます。
基本色の調和関係をトーンによって理解することで、服装と宝飾品の使用色の関係がまとめやすくなります。
☆CIE色素表示法
XYZ表色系とも呼ばれ、光の色の表色系です。光の色表示は本来、赤 緑 青の光の3原色による表し方であるが、
それを数学的nい使いやすい形に変え、XYZという値で表すことにしたものです。

※画像は以下より
ウィキペディア
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